「複合汚染」の現実を知り、健康を守る知恵を身につけよう!

複合汚染を知る

私たちの食生活や健康に潜むリスクを考えるとき、「複合汚染」という言葉が鍵となります。この言葉は、作家・有吉佐和子さんが1974年から朝日新聞朝刊で連載した小説『複合汚染』のタイトルとしても知られています。有吉さんが亡くなる10年前に発表されたこの作品は、現代社会が抱える環境問題や健康リスクの原点を鋭く指摘しています。

現代では、食品添加物や農薬に加え、経皮毒、環境ホルモン、核物質、電磁波、遺伝子製剤など、複合汚染の要素はさらに増え、問題は悪化する一方です。この記事では、有吉佐和子さんのメッセージを引用しながら、複合汚染の現実と、私たちが健康を守るためにできることを解説します。『複合汚染』は、今も色褪せない警鐘を鳴らす一冊です。ぜひ手に取って読んでいただきたいと思います。

厚生省の対応から見える「複合汚染」の課題

『複合汚染』は、1974年の参議院選挙で有吉さんが応援弁士として参加した場面から始まります。この選挙演説では、豆腐やソーセージに使用されていた防腐剤「AF2」の危険性が取り上げられました。以下は、有吉さんの言葉です。

医者や生物学の専門家たちが、AF2の強い毒性を指摘したとき、その安全が百パーセント立証できるまでは使用停止にするのが、厚生省の本来あるべき行政指導というものではなかっただろうか。(中略)

肝臓障害を起こすという警告に引き続いて、AF2は突然変異を誘起するという報告が国立遺伝学研究所から出されても、厚生省では「微生物や昆虫の実験が、そのまま人間に当てはめられるとは考えられない」という見解を発表していた。(68)

さらに、国立遺伝学研究所の田島弥太郎形質遺伝部長の記者会見での発言が紹介されています。

いま、AF2が私たち人間に突然変異を起こすかどうかは、なんともいえない。しかし、もし将来、AF2がその作用を持つことが分かったとき、すでに取りかえしのつかないほどの悲惨な結果を招いているだろう。そしてそのとき、人々はなぜあのとき学者は強く警告してくれなかったのだろうと非難し、私たちも一生の悔いを残すだろう。(70)

この言葉は、化学物質の安全性を科学的に検証することの限界を示しています。AF2は選挙中に発ガン性が確認され、世論の圧力により選挙後に厚生省が使用を全面禁止しましたが、それまでの9年間、消費者はその危険性を知らされず、AF2を含む食品を摂取し続けていました。

同様に、すでに禁止になった殺虫剤「BHC」の事例も深刻です。

この中で殺虫効果が抜群なのはガンマーBHCであり、このBHCは比較的分解が早く、人間の体に入っても数日間で腎臓から排泄される。だからガンマーBHCは体に蓄積されることがない。

BHC原体からガンマーBHCだけを取り出すのは非常に簡単であるにもかかわらず、日本の農薬会社はその手間と経費を惜しんでアルファもベータも混ざったBHC原体をどんどん農村に売ってしまった。(中略)

どの会社のなかにも専門の学者はいたし、彼らは知っていたに違いないが、誰も危険性の警告をしなかった。

彼らをチェックする機関は、農林省と厚生省だが、彼らは欧米諸国で使われているBHCはガンマーBHCであることを知っていても、何の手も打たなかった。(104)

こういった取材で出会った厚生省食品課長の発言は衝撃的で、有吉さんは絶句しています。

科学的に判断するよりも、哲学的に判断すべき事柄が多くなりました。(中略)

カドミウムを食べて何人か手足の骨がおかしくなることより、ああした国々の深刻な飢餓状態を救うことのほうが大切なのではないかと私は考えるんです。(142)

これらの事例から、企業や行政が危険性を認識しながらも、経済的利益や国際的な優先事項を理由に見過ごしてきた歴史が見えます。現代の厚生労働省の姿勢も、薬害エイズや新型コロナワクチン対応で同様の傾向が見られると感じます。企業は危険性を知りつつ商品化し、行政はそれを黙認し、自己正当化を繰り返している。この事実は、私たちが自ら情報を集め、行動する必要性を強く示しています。

複合汚染とは何か?

有吉さんは、複合汚染を「二種類以上の毒性物質による汚染」と定義し、日常的な例を挙げています。

排気ガスで汚染された空気を呼吸し、農薬で汚染された御飯と、多分農薬を使っているが、どんな農薬を使っているのかまるで分らない輸入の小麦と輸入の大豆で作った味噌に、防腐剤を入れ、調味料を入れて味噌汁を作り、着色料の入った佃煮を食べ、米とは別種の農薬がふりかけられている野菜、殺虫剤と着色料の入った日本茶。という具合に、私たちが日常、鼻と口から体の中に入れる化学物質の数は、食品添加物だけでも一日に八十種類といわれている。(農薬と大気汚染を勘定すると、何百種類になる)

この八十種類の一つ一つについては、きわめて微量であるし、厚生省も農林省も責任をもって安全を保障している毒性物質であるから、何も心配することはない、ということになっている。(131)

ここでの「厚生省も農林省も責任をもって安全を保障している」という表現は、有吉さんの皮肉です。実際、行政の安全性確認は不十分で、今もその実態は不明です。

しかし、有吉さんのような警鐘が市民の意識を高め、食の安全を求める運動が広がっています。安全な食品は、探せば手に入ります。まずは日本の食の問題を知り、賢い選択を始めることが重要です。

相加作用と相乗作用の危険性

複合汚染の怖さは、複数の化学物質の「相加作用」(足し算による影響)と「相乗作用」(掛け算による増幅された影響)にあります。当時、PCBとDDT、BHCとPCB、PCBとABS(合成洗剤)などの組み合わせで、単体以上の強力な影響が報告されていました。しかし、これらの組み合わせをすべて検証するには膨大な時間と費用がかかり、現代でも解明はあまり進んでいません。

有吉さんはこう警告します。

厚生省が毎度やりきれないような顔をして説明しているように、一ツ一ツの物質に関していえば、私たちの口に入る量はごく微量であって、今日の生命を脅かすものではない。

しかし微量でも、長期にわたって私たちが食べ続けた場合はどうなるのか。たとえばDDTやPCBは、水に溶けにくい物質だから、口から入ったら最後、汗や尿で体外に排泄されることがないし、分解もされにくい。だから体の中にどんどん溜まる。こうした結果が、人類にどんな影響を与えるかについて、全世界の科学者はまだ何も分かっていない。(102)

この蓄積の影響は、科学者でさえ予測できない領域です。

自分の健康を守るためにできること

食品添加物や農薬だけでなく、医薬品、ワクチン、5G電磁波など、私たちの体に入る物質は増え続けています。これらの複合的な影響は未知数であり、厚生労働省があなたの健康を守ってくれる保証はありません。健康を守る鍵は、あなた自身の気づきと行動です。

  • 情報を集める: 『複合汚染』や関連書籍を読み、食や環境問題の知識を深めましょう。
  • 購買行動を変える: 加工食品を避け、オーガニックや無添加の食品を選ぶ。消費者の選択が企業を変えます。
  • 生活習慣を見直す: 化学物質の摂取を減らすため、添加物の少ない食事を心がけ、信頼できる生産者の食材を選ぶ。

私は、スーパーの棚から野菜以外の物をほとんど買わなくなりました。こうした小さな行動が積み重なれば、企業は安全な商品を提供せざるを得なくなります。行政の改革は時間がかかりますが、消費者の行動はすぐに変えられます。

最後に:自分の体を守る権利は私たちにある

自分の体に何を入れるかは、私たち一人ひとりが決められます。複合汚染のリスクを知り、賢い選択をすることで、健康を守ることができます。有吉佐和子さんの『複合汚染』は、現代を生きる私たちへの警鐘であり、行動を起こすための第一歩です。ぜひこの本を手に取り、食と健康について考えてみてください。

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