私が歯の神経を抜かれたのは、8年ほど前です。
いつもの歯医者さんで「ちょっと深い虫歯だから」と軽く言われ、治療が終わった瞬間に「神経、抜きましたね」と言われたときには、もう手遅れでした。家に帰って調べたら、出てくる出てくる、恐ろしい話ばかり。
- 神経を失った歯は10〜15年で脆くなる
- 死んだ歯根が全身疾患の原因になる報告もある
- 日本の普通の歯医者にかかり続けている限り、遅かれ早かれ歯を失う運命
などなど、ショックでした。そこから私の「歯を守るための本当の勉強」が始まり、ようやくたどり着いた「一生自分の歯で食べられる」歯科医院の選び方を、今回は全部お話しします。
歯の神経を抜く(根管治療)の7つの怖い弊害
日本人で歯の治療をしていない人はほとんどいないと思います。一度治療しても、詰め物と歯の間から虫歯ができて、また治療をすることになり、神経を抜く必要もでてくる場合があります。
神経を抜いてしまった歯はとてももろいので、虫歯を削って治療するという今の標準治療は実はあまり好ましくありません。この点については削らずにどうするかを後述しますが、ここでは神経を抜いてしまう弊害をまとめておきましたので、そうならないために知っておきましょう。
| 歯が死んだ歯になる | 栄養供給が絶たれ、歯質が年々もろくなる(10〜15年で折れやすくなる) |
| 歯根破折リスク激増 | 生きている歯の約10倍折れやすい。特に奥歯は要注意 |
| 痛みを感じなくなる | 新たな虫歯・歯根の膿が進行しても気づきにくい → 発見が遅れ抜歯になる確率 |
| 変色(黒ずみ) | 数年後に歯が灰色・黒っぽくなることが多い |
| 再治療率が高い | 根管治療の成功率は初回で約70〜80%。残った細菌で再発→再治療→さらに弱くなる悪循環 |
| 歯の寿命が短くなる | 統計的に、神経を残した歯より10〜20年早くダメになる傾向 |
| 免疫力低下との関連 | 死んだ歯根が慢性炎症の温床になり、全身疾患(心臓病・関節炎など)リスクが上がるという報告あり(議論中だが無視できない) |
神経を抜いてしまった歯はもろくなって、そこがいつか折れやすくなって、最終的には抜くしかなくなってしまいます。そうすると入れ歯とかインプラントといったものをしなければならなくなり、その弊害もでてきます。
だからできるだけ神経を抜かずにすむように歯を維持していくようにしたいもので、ここでは私の歯科医院遍歴をもとに、最高の歯科医院と巡り合う方法をお話していきます。
「毎月クリーニングに来てください」だけではダメだった
私の神経を抜いた歯医医院は、必要な時には治療をしてくれ、それ以外は親切な衛生士さんが毎月クリーニングをしてくれる、そこにいけば安心していられるところでした。歯ブラシの使い方を教えてくれたのも、そこの衛生士さんでした。
私の家では、両親ともに歯ブラシの毛先が開いてしまうような使い方をしていて、私もそうだったのです。それが、歯ブラシは押し付けて使うものではなく、ブラシの弾力性を活かして汚れを飛ばすように磨くのだと教えてもらったのです。歯ブラシを持参して歯医医院に行って、衛生士さんに何度も強さや磨き方を確認してもらうことで、歯ブラシの状態が購入した時と変わらないまま使えるようになっていったのです。
そして、ここが磨き足りないといったことも、教えてもらいましたが、このあたりかなといった感じで漫然と磨いていただけなので、決してきれいになっていたわけではなく、ゆえに毎月クリーニングに通わされていました。それでも、それまでよりは磨けている感があったので、自分ではそれでいいと思っていたのです。
歯科医院によってはクリーニングすらしないところもあるので、いいほうの歯科医院だったはずですが、上には上がいるということで、今の歯科医院に巡り会って、そのレベルの歯科医院を選んだほうがいいということを知りました。
尚、この記事では私が通っている歯科医院の名前は記載しません。東京都の西武池袋線沿いにあり、知りたい方は問い合わせフォームからその旨お伝えいただければ、お答えします。
歯医者さんにも「松・竹・梅」の3段階があった
要は、今の歯科医院は大きく3つに区分できます。
最低のレベルが、私が20年ほど前まで通っていた虫歯の治療をするだけのところです。当時の私は、治療が痛いか痛くないかといったことくらいしか判断基準がありませんでした。そしてクリーニングを勧められたこともあったのですが、歯科医院は極力避けたいところだったので、虫歯のチェックを1年に1度くらいしてもらう以外は、歯が痛くならなければいかないところでした。そして多くの人がそうしていると思います。そういう人は、歯を早く失うことになります。
中間のレベルの歯科医院が、クリーニングに定期的に通わせる歯科医院です。私が神経を抜かれた歯科医院もその一つで、歯のことを気にかけている人がここにとどまりがちなのです。定期的にクリーニングをしてもらっているから、大丈夫だと思って、安心しているけれども、なぜか虫歯になる。それは、クリーニングをしてもらっても、すぐに元に戻ってしまうからです。自分できれいにしきれずに衛生士さん任せになってしまうからなんです。
最高のレベルの歯科医院が、私が今通っているところで、衛生士さんのクリーニングに頼らずに歯をきれいにできるようになるところまで、導いてくれるところです。といっても、ただ衛生士さんの言いなりにやっていても決してそうならないと思います。衛生士さんは経験知があるから、いろいろアドバイスはしてくれますが、自分の歯はやはり自分で面倒をみるという姿勢がないと、たぶんそうはならない。だから私と同じ歯科医院に通っている人でも、毎月クリーニングに通っている人もいるはずです。要は本人のやる気と、それをサポートできる体制と人材がいる歯科医院を探すのが一つのポイントです。
最高の歯科医院のすごいところ
この歯科医院の衛生士さんのすごいところはクリーニングをする前に、歯茎の状態や歯の汚れ、歯の揺れなどを1本ずつチェックして記録してくれることです。その結果をプリントアウトして見せてくれるので、どこが磨けていないかがよくわかります。
それを見ながら磨き残しを減らしていきました。最初にチェックしてもらった時にもらった紙の写真をはりました。自分では結構磨けていると思っていたのに、全くそうでなかったのですね。とはいえ、このチェックのおかげで磨き残しは減りました。でも実は格段によくなったのは歯磨き粉を重曹に切り替えたあとで、通院も半年に1度で十分となったのです。この件は次回の記事で取り上げます。

もちろん歯科医院なので、衛生士さん以上に歯科医師の技量が問題です。そしてどのような治療をされるかも大事なポイントです。私がいろいろ本を読んで歯科医院を探していたときに、本で読んだ治療院は選びませんでした。何か敷居の高さを感じたのと、ファンクラブの会員のようなものになりたくなかったということがあります。
それで金を詰め物に使ってくれるところから、選択していきました。というのは、母が金で治療をしていて生涯歯を失うことなく暮らせたということもあって、あの歯磨き下手な人でも自分の歯で生涯を終えられたという実例を見ていたからなのですね。
金を前面に押し出している歯科医院をインターネットでいくつか見ていく中で、私の目に留まったのが今の歯科医院です。その人がホームページにのせている文章をかなり読んで、そのなかで心にとまったのが、歯科医院の経営のために患者さんの歯を犠牲にしないった発言とミニマムインターベンション(最低限の介入)という言葉です。
後述しますが、藪医者につかまると悪意があるかは別にして必要もない治療をさせられることがあります。そして何よりも、ミニマムインターベンションは歯医者だけでなく、すべての医者が心がけるべき心得なのだと思いますが、今は過剰医療になってしまっている場合が多いのです。
私が今の歯科医院で最初にその判断の正しさを感じたのが、歯が痛くて虫歯だと思って覚悟を決めて、診てもらったときです。予約日までの間、痛い歯がある反対側で食べていたら、痛みが消えたのです。それを歯医者さんに伝えたら、虫歯でない可能性をすぐに見抜いて、噛み合わせの調整だけで済ますことができたということがあります。
こういうとき、藪医者にかかってしまうと虫歯として治療されてしまうのです。虫歯の治療のほうが、噛み合わせの調整よりも、儲かるといったこともありますし、たんに知らない場合もあるでしょう。
そして、最近になって、虫歯が削らずに治るということも体験することになりました。前歯の間に虫歯ができていたのですが、それが口中環境の改善で治っていっていったのです。その改善に寄与したのが、私は重曹だと感じていますが、この件は次回の記事で記します。
そしてこの時、治療のための時間をとって出かけていったにもかかわらず、私が治ってきているみたいだと伝えたら、様子をみようということになって、削らずに今その虫歯あとは退縮しつつあるのです。
もちろん大きな虫歯は削らなければならないのかもしれません。でもできれば削らずに治すことを容認できる歯科医師を選ぶことをおすすめします。というのは、医者によっては、虫歯は削るという意識がしみついていて、自然に治ってもらっては困るからです。彼らの商売が上がったりになってしまうという恐怖すら感じる人がいるかもしれません。
最高の歯科医院と巡り会うためにあなたがやるべきこと
神経を抜く抜かないの判断も歯科医によります。神経を抜いてしまうことによる弊害をよく理解していて、できるだけ抜かない治療の方法をとってくれる歯科医はいるのです。
目の前の歯医者さんが正しい判断をしているかを本当に知ることはできなくて、でもその人を信頼していいかわからないときは、セカンドオピニオンを求めるというのは一つの手だと思います。
でもそれよりいいのは、ふだんからの付き合いを通して、その歯科医院の判断に確信が持てるか否かを見極めていくことだと思います。この歯医者さんがそういうのならそうしたほうがいいのだと思えるようになっているかです。
要は、最高のレベルの歯科医院に巡り会うには、自分もある程度勉強して相手が言っていることを判断できる必要があるのです。だから歯についてある程度本を読んだりして勉強する必要があるのです。
そして、歯はいろいろな病気と関係があるので、そのことを知るためにも読んでほしい本を一冊ご紹介します。藤井佳朗さんの『歯科からの逆襲』という本です。歯が全身のバランスを保つためにもとても大事で、歯のかみ合わせを調整するだけで治る病気があるということを納得するためにも読んでみることをお勧めします。
特にこの本で取り上げている事例で以下の病気をお持ちの方で気になった方は是非読んでください。
- 成人型アトピー性皮膚炎
- 慢性関節リウマチ
- 膠原病
- パーキンソン病
- 脳血管障害による半身マヒ
- 老人性痴呆症
- 原因不明の寝たきり
- 高血圧/心臓病
- 緑内障(高眼圧症)
- 三叉神経痛/チック症
- 自律神経失調症
- 膝関節症/ひざの痛み
- 顎関節症
- 脊柱側弯症
最後に―最高の出会いを求めて
最高の歯科医院を探してみる気になっていただけたでしょうか。私は歯科医師以外の医師はどうしても気になる症状が続くときを除いて避けることを基本としていますが、口の中は自分では見えないこともあって、自分の歯を守るために重ねた努力を通して、最高の歯科医院に出会うことができました。是非参考にして、あなたにとっての最高の歯科医院を見つけてください。
次回の記事では、これらの遍歴を通して私がやっている、日常のオーラルケアについて書きます。そちらも併せてお読みください。




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