前回の記事では、見えない電磁波を見える化して、見えない危険なものがある可能性を感じていただきました。今回は、その電磁波が体にどう作用するのか、ベッカー博士の視点からお伝えします。

といってもこれは一つの仮説です。というのは、今の科学界で起こっている論争、新型コロナのワクチンをめぐって起こったような論争が、この電磁波をめぐっても起こっているからです。主流の科学界(WHO/ICNIRPなど)では、低レベル曝露の健康影響は確立されていないとされていますが、ここでご紹介するベッカー博士のような研究者は非熱効果を指摘しています。私は予防的に後者を参考にしています。
電磁波についての基本知識
まず電磁波についてはじめて読む人が混乱するかもしれない点を整理しておきます。
電磁波は、波の上下動を1ヘルツとする周波数という1点で一つの表にまとめることができ、今回ご紹介するロバート・ベッカー博士による『クロス・カレント』という本にある図をみていただくと、左端に周波数がでていて、下が低周波で、上にいくほど高周波になります。

私たちが身近に接しているものがどういう周波数を活用しているかがわかりますが、例えば、電子レンジを探してみてください。マイクロ波の一つだということがわかりますよね。
そして、この本が書かれた当時には存在しなかった5Gスマホもマイクロ波からミリ波を利用しています。そんなことで、5Gスマホを使うことの危険性を、電子レンジのなかに頭をつっこむようなことと、その危険性を表現したりする動画がでたりしますが、ことはそこまで単純ではありません。
そんなことで、今回の記事で取り上げるのは、ロバート・ベッカー博士による『クロス・カレント 電磁波複合被曝の恐怖』という本です。ベッカー博士は前回ご紹介した船瀬俊介さんがこの分野の師とあおぐ人で、この本も船瀬さんが翻訳されています。ベッカー博士の本は少し専門的ですが、船瀬さんの『ショック!!やっぱり危ない電磁波』でその要点がわかりやすくまとめられています。興味がある方は両方読むと理解が深まります。
人工電磁波の10大危険性
ベッカー博士は、すべての人工電磁波が周波数に関係なく、以下のような生理的影響をもたらす可能性があるとまとめています。具体的なメカニズムは後述しますが、これらは体内の電気信号やイオンに干渉することで起こると考えられています。
正常な機能を逸脱させる、その有害性を以下の10項目にまとめられています。
- 成長中の細胞への影響
- ガン細胞の成長促進など。
- ある種のガン発生。
- 胎児(胚)の異常発育。
- 神経化学物質の変化。
- 自殺など行動異常を起こす。
- 生理的周期(リズム)の乱れ
- ストレス反応。
- 継続すると免疫機能低下。
- 学習能力の低下。
電磁波によって重篤な病気が生ずるわけ
人間も電磁波で生きている
なぜこんな症状がでるのかですが、そもそも人間が電磁波で機能しているということをまず押さえておく必要があります。地球における生物誕生とも関係した話として本書では取り上げられていて、ビッグバンによる宇宙生成の歴史を塗り替えるかもしれない論です。
ベッカー博士によると、生命は地球の磁場と太陽風の相互作用で支えられ、渡り鳥だけでなく人間にも北を感知する器官があるそうです。激しい磁気嵐で精神科通院が増える例も。
ということで、人間も電磁波によって生かされています。そもそもそれぞれの生き物を支えている電磁波は、地球を覆っている自然の電磁波を感じ、時に共振しています。
人工電磁波の氾濫
そこに20世紀になって、いろいろな電気製品が登場するようになって、それまで存在しなかった人工の電磁波が空間を満たすようになりました。送電線がはりめぐらされ、ラジオやテレビの電波が飛ぶようになり、スマホの電波もそこに加わったわけです。
そういった電波や送電線の周囲にぼわーっと広がっている人工の電磁波が、人間の電磁波に干渉して、その機能に障害をもたらすのですが、その解明を試みてきた科学者たちの論争を本書でたどることができます。
電子レンジの熱効果について前述しましたが、レーダー操作員など、継続的に高熱にさらされる作業員などに、目の水晶体が曇る白内障が1940年代に知られていました。それが熱効果で、主流の科学者たちも、この熱効果は認めています。それ以外の非熱レベルのマイクロ波照射でも、「大きな生物学的影響を与える」との主張を、ベッカー博士をはじめとした独立系の科学者が主張してきたのです。
熱や衝撃だけが電磁波の危険性ではない
その影響の作用機序として「サイクロトロン共鳴」という論を、ベッカー博士は提唱しています。サイクロトロン共鳴とは静磁場中の荷電粒子が、自身の旋回周波数(サイクロトロン周波数)と一致する電磁波を吸収し、軌道半径を増大させる現象をいい、この理論自体は、主流の科学で認められています。
しかしそれが、人間の細胞で起こるかは議論が分かれていて、主流の科学者はその現象を認めず、ベッカー博士は、これが体内で起こっていると主張します。簡単に言うと、電磁波が体内のイオン(カルシウムなど)を振動させ、神経ホルモンや信号をかく乱するイメージです。
ガンを増殖させる電磁波
60ヘルツの電磁波による免疫細胞への影響についての研究があり、これは一般的に電気製品で使われている周波数であり、それを24時間照射しただけでガン細胞の増殖速度が、数百%の勢いで加速したことが報告されています。
わたしたちの体内には、小さなガンが絶えず発生しているといわれていて、それらは免疫システムに感知されて破壊されていくのですが、その破壊が追い付かないほど、電磁波がガンを増殖させてしまう可能性があるということです。
神経学的異常をもたらす電磁波
脳のなかにある松果体は、地磁気に対して最も敏感な部分で、メラトニンやドーパミン、セロトニンといったホルモンを分泌しています。そのため、この脳が若い柔軟である時期にその機能が阻害されると、いろいろな神経学的異常や異常行動の引き金になる可能性があります。自閉症もその一つとみられています。
アメリカではロバート・ケネディ・ジュニアが保健福祉省の長官となって、自閉症と特定の薬を結びつける発表がありました。しかし、自閉症の子供と電磁波照射した実験動物の両者に、脳のある特定の部位に同じ変化があるそうで、この偶然の一致は、これから研究されなければならない重要なテーマであるとベッカー博士は言われます。
知って声をあげてください
自閉症だけでなく多くの重篤な病気の原因となっていそうな電磁波であり、多くの人がその有害性に気づいて、声をあげてくださることを望みます。声を上げることで軍事・電力利権側の行動をけん制していかなければ、見えないけれども危険な電磁波の檻に、私たちはこれからどんどん閉じ込められていくことになります。
私は博士の次の言葉がいつか国会で法律になることを望みます。
私の意見だが、企業や行政側は自分たちが専門家の証言を得るために費やしたのと同額資金を、反対派の市民にも拠出するように、法的な措置が講じられるべきではなかろうか。(282頁)
終わりに、知って対策をとれば極端に恐れる必要はない電磁波
電磁波の危険性の研究はこれからもなかなか進まないと思います。電磁波は非常に安くて強力な武器になります。この年明け早々に、ベネズエラの大統領夫妻を米軍が拘束するという事件が起こりましたが、その時使われたのが、新型の電磁波兵器だといわれます。
電力会社の利益だけでなく、米軍の強さが電磁波に支えられていて、ゆえに電磁波の安全基準は、アメリカの属国のような日本でも、アメリカの基準に合わせられているのが現状です。だから電磁波の安全性について、今の日本の従属政府に期待しても、無駄です。
わたしたちは自分たちで調べて、できる対策をとっていくしかありません。
とはいえ、電磁波の危険性を避けることはそんなに難しいことではなく、前回お伝えしたような、距離を取る・有線LANを使うなどでリスクを減らせます。私もまだ探求途上ですが、少しずつ対策を続けて体調の変化を実感しています。気になる方は、自分の測定器で確認しながら、ゆっくり進めてください。
そして周囲の人にこの記事をシェアしてみてください。ベッカー博士の言葉のように、資金の公平な分配を求める声が広がれば、社会が変わるかも知れません。まずは自分と家族の対策から始めましょう。


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